人を育てると言うと、「従業員がいない店でどうやって人を育てるんだ!」という声が聞こえてきそうです。しかしそう考える方の多くは「育てる」という意味をこのように思ってはいないでしょうか?
育てる・・・お店でちゃんと働けるように仕事を覚えさせる
本来、育てるというのは「成長させる」という意味です。つまり、
成長させる・・・その人の技術・知識・思考力、それ自体を伸ばすこと
なのです。つまり、人が育った!と言っても、そのお店でしか活躍できないような場合、それは育てたとは言えないのです。
せかいさんは、まかないで働きに来る人自身が成長できるように、細かいところまで非常に気をまわしています。
例えば、成長と一口に言っても「誰かに何かを教わる」ことだけが成長の源泉ではありません。「誰かに教える」ことで、その人自身が仕事への理解が深まるのです。そこで、未来食道では『二人三脚育成法』という、まかないさんの間で教える(フォローする)・教わる(フォローされる)といった関係の育成法をとっています。
その中では、少し厳しいかもしれませんがフォローをする側(仮にAさんとする)は、フォローされる側(仮にBさんとする)の行動の全責任を負うとしています。
これは一見、「Aさんは、責任をとりたくないためについついBさんの仕事に手出しをしてしまう」のではないかと思えます。そうなると、Bさんは仕事の経験値が積めないため、成長ができないのではないかという心配があります。しかし、せかいさんは長い視点で見れば違うと言います。
二人三脚育成法の始めは、そのように手出しをしてしまうことがあるかもしれません。しかし繰り返していくうちにAさんの方が、(自分の動きがスムーズにならない)ことに気づくのです。
つまり、手出しをしていると、巡り巡って自分のためにならないことに気づくのです。これは、まさにAさんの成長にほかなりません。
この経験を通じて、Aさんはチーム運営やマネジメントを体得していくのです。
これが人間の成長です。
また、「働く」という行為には、必ず「何のために」という目的があります。直接的ではなくても、夢に向かうお金を貯めるため、という場合もあります。
この個人の目的を、お店の目的と合致するように調整していくことで働くモチベーションを保ちやすくなり、成長の質もスピードも期待以上の効果が出ることがあります。
人を育てることに関しては、まだまだ大事なポイントはありますが、その詳細についてはせかいさんの書籍に譲ることにします。もしご興味ありましたら、ぜひ購入されることをオススメします。
●せかいさんの書籍●
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